ストーリー
夏が終わりに近づいている、ある日のこと。
おつかいからの帰り道にふと空を見上げると、一面の夕焼け空が広がっていた。
空を眺めていると、主人公は、以前愛知に住んでいた時に自分と一緒に空を見上げていた男の人――丹下縁のことを思い出す。
彼のことを想いながら帰宅すると、自宅の前で、リチャードが近所の猫と遊んでいた。
一緒になって猫と戯れていると、そこへ一通の手紙が届けられる。
差出人の名前は、丹下縁。
思いがけない相手からの手紙に、動揺する主人公。
一緒に手紙を読んでいたリチャードは、愛知県に行ってみたいと申し出る。
リチャードに背中を押されるまま、愛知に行く事を決意した主人公だが……。
高校1年生の春、愛知県へ引っ越した主人公。
転校先の学校では、『丹下縁』が担任に。
以降、縁のクラスで穏やかな日常を過ごしていく。
季節は秋――。
学校から帰ってきた主人公がリビングに向かうと、リチャードが、友達から来たという手紙に喜んでいた。
どうやら海外に住む友達が、日本に遊びに来て、京都に行くらしい。
京都と聞いた主人公は、中学生の頃に行った京都での修学旅行を思い出す。
リチャードと思い出話をした主人公は、その後自分宛てに届いていた手紙を渡される。
手紙の差出人は、修学旅行で出会った九条静月――。
藤の花の切手が貼られた手紙を開封すると、中から手紙とともに、見事な紅葉が写る写真が入っていた。
その写真を見たリチャードは京都に行こうと言い出し、早速、返事を書いた主人公は、久しぶりに静月に会いに京都に行くことに――。
中学2年生の時、修学旅行で京都を訪れた主人公はとある日本庭園へと迷い込んでしまう。
そこは九条家の庭で、主人公は『九条静月』と出会う。