ストーリー
リチャードと一緒に、テレビでサッカーの試合を見ていた時のこと。
観戦に夢中になっていたリチャードを見て、ふと1人の男の子が思い浮かんだ。
その男の子の名前は、針生鉄。
小学4年生の時に転校先の宮城県で出会ったひとつ年上のお兄ちゃん。
今頃どうしているんだろう……と考えていると、
リチャードが思い出したように一通の水色の封筒を差し出す。
それは今日ポストに届いていたという、針生鉄からの手紙だった。
中には仙台城跡にある伊達政宗像の写真が同封されており、それを見たリチャードは宮城県に行ってみたいと懇願する。
リチャードの後押しもあり、主人公は鉄に会いに宮城県へ行くことを決める――。
北海道に住んでいた主人公は、小学4年生の時、宮城県へ引っ越す。
そこで、父親の同僚の息子として1つ年上の『針生鉄』を紹介され、以降一緒に遊ぶようになった。
夏休みのある日――……
テレビをつけると、そこには沖縄の白い砂浜と碧い海が映し出された。
その映像を観た主人公は、沖縄に住んでいる祖母の家で過ごした、2年前の夏休みの出来事を思い出す。
そこへ、外出していたリチャードが主人公宛ての手紙を持って戻ってくる。
手紙の差出人は、沖縄で出会い、2年前の夏休みを一緒に過ごした真志喜小次郎だった。
開封すると、手紙と共に、紺碧の海が写された1枚の写真が入っていた。
その海の写真を見たリチャードは、この場所へ行きたいと申し出る。
主人公もまた、久しぶりに小次郎に会いたいと思い……。
中学校3年生の夏休み――。
主人公は、沖縄県にある祖母の家に遊びに行った。
そこで、祖母に『真志喜 小次郎』という
男の子を紹介される。