どんな相手にも分け隔てなく接する、明るく優しい好青年。
しかし、自分に不都合なことは笑顔で強引にねじ伏せてしまうといった面もある。
その強気なマイペースさで、
個性派揃いの落ちこぼれメンバー達をまとめている。
頭の回転が早く、成績優秀。なぜ特別補習組に落とされたのか詳細は謎。
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- 【カイリ】「……お前は、感情が丸わかりだな」
- 【ココロ】「えっ、どういう意味？」
- 【カイリ】「授業で習わなかったか？ ネザーワールドの住人は、生きた身体をなくした精神体。この体は、しょせん仮初の身体なんだ」
- 【カイリ】「この死後の世界で暮らすための仮の身体だから、思考や感情を、脳に抑える力も弱い」
- 【カイリ】「そんなだから、誰か他人と近づくと、自分の思考や感情が伝わってしまう特性を持ってるんだよ。これを『感情伝達能力』って言うんだ」
- 【カイリ】「まぁ『伝達』とは言うけど、しっかり気持ちを伝えられるわけじゃなくて、なんとなく伝わる程度だけど……この能力のせいで、ウソをつけなくなる」
- 【ココロ】「感情伝達能力……」
- 【カイリ】「そんな事も知らないなんて、さすが総合２点だな～？ 普通、この学校に入学したヤツは、一番に感情のコントロールの仕方を学ぶもんなんだけど」
- 【ココロ】「ほ、放っておいてよ……」
- 【カイリ】「ははっ、冗談冗談！ ……どんなもんか、試してみるか？」
- 【ココロ】「え？ 試すって……きゃっ！？」
- 【ココロ】「か、かかかカイリ君！？ なに、いきなり……！？」
- 【カイリ】「どうだ？ 俺の今の感情が、伝わってこないか？」
- 【ココロ】「え……？」
- （……あれ……？）
- （カイリ君に触れてる部分が、ぽわって、あたたかくなった）
- （もしかして、このあたたかさが……カイリ君の感情？）
