ストーリー
まだ暑さが残る、とある日のこと。主人公は体調を崩し寝込んでしまう。
熱でぼんやりとした頭の中で、幼いころ入院をしていた時に、不安だった心を優しくほぐしてくれた男の子のことを思い出す。
その日の夕方、調子が良くなった主人公のもとに1通の手紙が届けられる。
それはまさに、思い出していた男の子『世良花蓮』からのものだった。
“連絡をもらえるのを待っている”という言葉に、嬉しいながらもどうしても勇気が出せない主人公。
戸惑っているとリチャードに優しく背中を押され、懐かしい彼とのやりとりが始まっていく……。
小学6年生の頃、体調を崩してしまった主人公は一時、入院をする。
体調が良くなった主人公がある日中庭を散歩していると『世良花蓮』という男の子と出会う。
2人は本の貸し借りをするようになり、友達になる。
寒さが肌をさす12月――。
帰宅した主人公は凍えた身体を温めるためこたつへ潜ると、リチャードから1通の手紙を渡される。
差出人の名前には『譲原宝良』の文字。
そんな宝良からの手紙を読んでいると、一緒に過ごした日々の思い出が蘇ってくる。
すると、手紙に入っていた写真を見てリチャードが神奈川県へ行きたいと懇願する。
リチャードの熱意と、もう一度宝良に会いたい気持ちに後押しされ連絡をとることに――……。
中学2年生の時、神奈川県へ引っ越した主人公は近所の公園で本を読むのが日課だった。
その公園で『譲原宝良』と出会い、徐々に言葉を交わすようになる。