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UK Birthday Story 後編

 


『音楽を創り出す理由 後編』


 

――後日。DYNAMIC CHORD社・会議室。

 

【忍】
「それで来月のスケジュールについてなんだが、たつおから連絡があって――」

 

【夕星】
「ね~、僕もうつ~か~れ~たぁ~!」

 

【有紀】
「お前なぁ……まぁ、結構良い時間か」

 

【成海】
「そうだね。俺も今日はちょっと疲れちゃったな。ねぇ、忍。もう打ち合わせは終わりにしない?」

 

【忍】
「仕方ない……スケジュール確認はメールでもいいだろう」

 

【夕星】
「わーい!終わった終わった~」

 

【有紀】
「じゃあ、俺は先に帰るよ」

 

【成海】
「え!?有紀帰っちゃうの?」

 

【有紀】
「実は、雑誌のコラムの仕上げが残っててさ。もう少しだから、今日中にやっておこうかと」

 

【成海】
「え~~……今日は父さんと母さんが仕事でいないから、みんなでご飯食べたいと思ったんだけどなぁ……」

 

【有紀】
「うっ……そんな悲しそうな顔するなよ」

 

【成海】
「だって、有紀とご飯食べたかった……」

 

【有紀】
「それは嬉しいけど……」

 

【忍】
「有紀、締切はいつなんだ?」

 

【有紀】
「え?週明けだけど」

 

【忍】
「なら、まだ時間はあるな。コラムは明日仕上げればいいだろう」

 

【有紀】
「え!いや……まぁ、それはそうだけど。忍、変なものでも食べたのか?」

 

【忍】
「は?」

 

【有紀】
「お前、昔から宿題は溜め込むなって耳にタコができるほど言ってただろ」

 

【忍】
「……もう子どもじゃないんだ。時間配分くらい、お前も出来ると思っただけだ」

 

【成海】
「ねぇ、有紀……どうしてもダメ?」

 

【有紀】
「ダメっていうか……」

 

【夕星】
「なるなるがこんなにお願いしてるんだよ?それを無視したら……なるなる、泣いちゃうかもねぇ~」

 

【成海】
「ううう~~……悲しくて泣いちゃうよ~……スンスン」

 

【有紀】
「なんだよ夕星まで……いつもはすぐ帰れって言うくせに。成海も泣かないでくれ、知ってるだろ?お前に泣かれると弱いんだ」

 

【成海】
「じゃあ、良いよね!?一緒にご飯食べよう!?」

 

【有紀】
「……ああ、わかった。確かに明日でも間に合うし、今日は成海に付き合うよ」

 

【成海】
「やった~♪」

 

【有紀】
(明らかに嘘泣きだったけど、成海がそこまでするなんて珍しいな)

 

【有紀】
「それで、どこでメシにする?久しぶりに歌奈の店にでも行くか?」

 

【成海】
「うーん。それもいいけど、今日は忍の作ったご飯が食べたいなぁ~」

 

【夕星】
「僕も~!」

 

【忍】
「わかった」

 

【有紀】
「そういうことなら、忍の家で……」

 

【忍】
「いや、うちは今散らかっているんだ。場所は有紀の家でいいだろう」

 

【有紀】
「お前の家が散らかってる?いつもホコリひとつ落ちてないお前の家が?想像出来ないんだけど」

 

【忍】
「……そういう時もある」

 

【有紀】
「整理整頓が趣味みたいなお前の家が?作曲中でもないのに?」

 

【忍】
「ああ、そうだ。足の踏み場もないくらいに散らかっているな」

 

【有紀】
「……まぁ、いいけど。じゃ、うちに行くか」

 

【成海】
「はーい!」

 

【忍】
「有紀の家の調理器具は数が少ない。悪いが、俺は一度自宅に戻る」

 

【有紀】
「いつもはうちのキッチンに文句言わないくせに、何言ってるんだ……?」

 

【忍】
「常々思っていた事を今言っただけだ。お前、俺が日頃買い足していたのに気付いてないだろう」

 

【有紀】
「使い道の分からない器具があったのって忍の仕業か!」

 

【夕星】
「あはは、ゆっけ鈍感~。それでも足りないってことは、くろくろの本格的な和食が食べられるってことだよねぇ~」

 

【夕星】
「僕ちょうどおばんざい食べたいなって思ってたんだぁ♥」

 

【忍】
「いいだろう、作ってやる。それじゃあ、また後でな」

 

【成海】
「うん!また後でね~!」

 

【成海】
「ふふっ。忍、気合い入ってるね!俺も久しぶりの忍の料理、楽しみだなぁ~♪」

 

【有紀】
「ははっ、だな。じゃ、俺達も行きますか」

 

***

 

――有紀の家に揃ったapple-polisher。

 

【忍】
「出来たぞ」

 

【成海】
「うわぁぁぁ~~~!どれもおいしそー!」

 

【有紀】
「おばんざい各種勢揃いだな。好きなヤツばっかりだ。お、肉じゃがも作ってくれたのか」

 

【忍】
「まあ……一応な」

 

【夕星】
「ねぇねぇ、早く食べようよぉ!僕待ちくたびれたぁ~」

 

【成海】
「そうだね……いただきます!」

 

【夕星・有紀・忍】
「いただきます」

 

***

 

――数時間後。

 

【有紀】
「はぁ、食って飲んで……もう腹いっぱいだ」

 

【夕星】
「今日もしっかりビールこぼしてたしねぇ~」

 

【有紀】
「ま、俺のお家芸ですからー……」

 

【有紀】
「は!?え、いきなり真っ暗……停電か?」

 

【成海】
「ふっふっふっ。停電じゃないよ~♪」

 

【有紀】
「え……」

 

【有紀】
「……!?」

 

【成海】
「じゃじゃーん!バースデーケーキだよ!おめでとう、有紀!」

 

【忍】
「誕生日おめでとう」

 

【夕星】
「仕方ないから今年もお祝いしてあげる~」

 

【有紀】
「……あ、そうか。今日、俺の誕生日だったのか」

 

【成海】
「も~、やっぱり忘れてた!」

 

【有紀】
「そろそろだなーとは思ってたんだけど……ほら、藍鉄Rock Fesとか、いろいろあって忙しかっただろ。すっかり抜けてた」

 

【忍】
「そんなことだろうと思っていた」

 

【有紀】
「あはは、悪い。でも……その分、驚きも喜びも倍増だよ。ありがとな。ちなみに、このケーキって……」

 

【夕星】
「なるなるとブスが作ったんだって~」

 

【忍】
「あいつは今日は仕事で来れないからその代わりだそうだ」

 

【成海】
「彼女と2人で頑張ったよ!」

 

【有紀】
「それはそれは、心して味わわないといけないな」

 

【成海】
「ねぇねぇ、有紀。フーッてして!」

 

【有紀】
「えー、それやるのか?」

 

【成海】
「当然だよ!誕生日の定番でしょ」

 

【有紀】
「じゃあ、同じく誕生日の定番として……」

 

【成海】
「バースデーソング、でしょう?」

 

【有紀】
「ああ。歌ってくれないか、成海」

 

【成海】
「任せて!今年も心を込めて歌うよ」

 

【成海】
「Happy Birthday to you~♪」

 

【有紀】
(成海の歌声に、忍と夕星の手拍子の伴奏つきか……今年の誕生日も最高だな)

 

***

 

【有紀】
「はー!今日もビールがうまい!!」

 

【忍】
「よかったな。だが、ほどほどにしておけ」

 

【有紀】
「まだ大丈夫だって~。ほら、夕星も飲め~!」

 

【夕星】
「酔っぱらいゆっけうざーい」

 

【有紀】
「なんだとぉ~?」

 

【成海】
「有紀の分のケーキ切り分けたよ~」

 

【有紀】
「……」

 

【成海】
「有紀?どうしたの?」

 

【有紀】
「いや、このまま食べるのも味気ないなと思って」

 

【成海】
「どういうこと?」

 

【有紀】
「せっかくだから、成海が食べさせてくれないか?」

 

【忍】
「……何を言っているんだ?お前は」

 

【成海】
「あはは!いいよ~♪」

 

【夕星】
「うわ、なるなるも酔ってるぅ」

 

【有紀】
「誕生日なんだから、たまには甘えてもいいだろ?」

 

【夕星】
「ん~……じゃあ、僕も食べさせてあげる♥」

 

【有紀】
「お前が?」

 

【夕星】
「そうだよぉ?だって、誕生日だもんね。ね、忍」

 

【忍】
「ああ、そういうことなら俺もやぶさかではない」

 

【有紀】
「え?え?」

 

【成海】
「夕星!忍!大きめのスプーン持ってきたよ!」

 

【有紀】
「はぁ!?いやいやいや、さすがに遠慮するって!」

 

【忍】
「堅い事を言うな」

 

【夕星】
「そうそう~♪思いっきり甘えちゃってよゆっけ♥」

 

【有紀】
「腕!腕掴むな……!」

 

【成海】
「うーん、これくらいなら食べれるよね?」

 

【有紀】
「ケーキの半分は多すぎだから!!さすがに無理!!」

 

【夕星】
「覚悟決めなよ、ゆっけ」

 

【有紀】
「何の覚悟だ!」

 

【忍】
「自分から言いだしたくせに、往生際が悪いぞ」

 

【成海】
「はい、あーん!」

 

【有紀】
「んむっ!?んんーーーー!!」

 

【夕星】
「あはははは!白ヒゲゆっけ~♥でもこれじゃあビールおばけじゃなくて生クリームおばけだね~♥」

 

【成海】
「わあ!ごめん有紀、服についちゃったね……!」

 

【忍】
「おい、床を汚すなよ」

 

【有紀】
「むぐ……はあ、はあ……ひどくないかお前ら……、危うくケーキで窒息だぞ!」

 

【夕星】
「ニヤけてたくせによく言うよ」

 

【成海】
「有紀、拭くからこっち向いて」

 

【有紀】
「あい」

 

【成海】
「うーん、洗濯した方がいいかも……忍、替えの服の場所ってわかる?」

 

【忍】
「ああ、適当に出してこよう」

 

【有紀】
「これくらい大丈夫だって」

 

【夕星】
「そーそー」

 

【有紀】
「お前はもう少し悪びれろ!」

 

【夕星】
「えー。ヤダ♥」

 

【成海】
「もう、ケンカしないで。悪ノリしたのは俺達なんだから。あ!お詫びもかねて、今日は特別にお酌もするよ」

 

【有紀】
「え!いいのか!?」

 

【成海】
「もちろんだよ!ちょうどグラスも空になってるし……っと、はい!召し上がれ!」

 

【有紀】
「おお!泡の比率が芸術品だ!味も……はー!成海のお酌してくれたビールは世界一うまい!今日はいい日だ~!」

 

【成海】
「大げさだよ~。でも、おいしそうに飲んでくれて嬉しいな。あ、おつまみなくなっちゃったね。俺今から何か作ろうか?」

 

【有紀】
「成海の笑顔が一番のつまみだよ」

 

【忍】
「うまく逃げたな」

 

【夕星】
「おぇ~……ゆっけがいよいよ変態に見えてきたんだけど」

 

【忍】
「安心しろ、俺もだ」

 

【有紀】
「おいおい、散々な言い草だな?そういう事言う奴は白ヒゲの仲間になってもらおうか」

 

【夕星】
「は?絶対イヤ」

 

【有紀】
「遠慮するなって夕星ちゃん♥ケーキはまだまだ残ってるぞ~」

 

【夕星】
「ぎゃー!こっち来んなバカ有紀!!」

 

【忍】
「お前達……食べ物で遊ぶな!!!」

 

【成海】
「もう、有紀も夕星も子どもみたいなんだから~」

 

***

 

――1時間後。

 

【成海】
「……すぅ、すぅ……」

 

【夕星】
「成海、よっぽど楽しかったんだね。久しぶりじゃない?飲み過ぎて寝ちゃうの」

 

【忍】
「そうだな。最近はセーブしていたようだが……ハメを外しすぎたんだろう」

 

【有紀】
「夕星、成海のこと、よろしくな」

 

【夕星】
「僕がベッドまで運んであげるからだいじょーぶ」

 

【忍】
「ふっ、そのまま一緒に寝そうだな」

 

【夕星】
「今日は僕もたくさん飲んで眠たいし、そーしよっかな」

 

【忍】
「タクシーが来たようだ。夕星」

 

【夕星】
「Okay.じゃあね、飲んだくれゆっけ」

 

【有紀】
「ああ、おやすみ」

 

【夕星】
「Bye♪」

 

【忍】
「有紀、俺もこのまま帰らせてもらう」

 

【有紀】
「ああ。タクシー呼ぶか?」

 

【忍】
「いや、いい。そんなに距離もないし歩いて帰れる」

 

【有紀】
「片付けまでしてもらって、悪いな」

 

【忍】
「いつものことだ、気にするな。……なぁ、有紀」

 

【有紀】
「ん?」

 

【忍】
「お前、何かあったのか?」

 

【有紀】
「……何って?」

 

【忍】
「俺の勘違いならいい。いつもより少し雰囲気が違う気がしただけだ」

 

【有紀】
「ははっ、誕生日だからって調子に乗り過ぎましたか?黒沢センパイ」

 

【忍】
「その呼び方はやめろ」

 

【有紀】
「はいはい。……料理、ありがとな。全部俺の好きなものばっかりだった時点で気付けよって感じだよな~。不覚だった」

 

【有紀】
「……忍、あのさ」

 

【忍】
「なんだ?」

 

【有紀】
「俺、こうしてお前らと過ごせる自分の誕生日は好きだよ。今年も楽しかった」

 

【忍】
「そうか……安心しろ、来年もそう言わせてやる」

 

【有紀】
「ははっ、期待してますよ」

 

【忍】
「……長居したな。それじゃあ、おやすみ」

 

【有紀】
「ああ、またな」

 

【有紀】
「……行ったか」

 

【有紀】
「……ふぅ。タバコの煙が目にしみるなぁ……」

 

【有紀】
(いつからだっけ?俺の誕生日を、ああやって毎年メンバーが祝ってくれるようになったのは)

 

【有紀】
(もう別に祝われるような年でもないし、忘れて過ごすならそれもいい)

 

【有紀】
(いいんだけど、な)

 

【有紀】
「あいつらに”Happy Birthday”って言われるの、好きなんだよなー……」

 

【有紀】
(その言葉を聞く度に、俺の中にあった音楽への感情が揺さぶられる)

 

【有紀】
(今更、自分が生まれた意味を問うつもりはない)

 

【有紀】
(音楽に生かされてる。生きるために音楽に縋ってきた。それが俺の生き方)

 

【有紀】
(俺の中にある根底は変わらない。でも、今はそれだけじゃなくなった。俺が音楽をやってるのは……)

 

【有紀】
「……apで音楽がしたいから」

 

【有紀】
(音楽のためにメンバーを利用してた俺が、あいつらと音楽がしたいなんて思えるようになるなんて、思わなかった)

 

+++

 

――数年前。

 

ある夏の初め。
俺達は、天城家に同居しているあいつと一緒に
土手で花火をした。

 

成海と夕星とあいつが声を上げて楽しんでいるそばで、
俺は相変わらずビールばっかり飲んで……

 

それを忍に叱られて、笑い声を上げる。
楽しい時間だった。

 

その帰り道のことだ。

 

階段から落ちかけた成海を、かばって……

 

俺はしばらく意識不明の重体となった。

 

その間、何人もの人間が見舞いに訪れたらしい。
そして叱られたり、励まされたり、泣かれたりしたらしい。

 

酷いケガだった。

 

目が覚めた時、場合によっては二度とギターが弾けないかもしれない、と。
医者にそう言われた。

 

その時、俺は病院のベッドの上で思ったんだ。

 

このままだと、俺の音楽が出来なくなる。
そうしたら俺は、どう生きていけばいい?

 

音楽が出来なきゃ、俺は死んでるのも同じなのに……。

 

成海が落ちていく瞬間に考えたこともそう。

 

成海にケガをさせたくない……なんて、仲間を思いやっての理由なんかじゃない。

 

“成海がいなくなったら音楽が出来なくなる”
ただそれだけ。だから守った。

 

手に入れた『理想の形』が擦り抜けていく感覚。
その恐怖が俺を駆り立てた。

 

あの時の俺は、自分でも
反吐が出るくらい自分のことしか考えていなかった。

 

自分なんて生きてる価値はない。
そう言いながら、同時に生きることに執着した。

 

生きていたい……生きていていい『理由』が欲しい。
それが俺にとっては『音楽』だったんだ。

 

そうして俺はapという場所を使って、
忍を、夕星を、成海を――利用した。

 

俺はそれを隠していたつもりだった。
だけど、成海はあっさり“知ってたよ”って言ったんだ。

 

あの、いつもの純粋でまっすぐな目で。

 

 

【成海】
「なんで?俺は、有紀が音楽をするための、生きるための手段になれたんだよ?そんなの、嫌なわけないよ」

 

【成海】
「それに……俺だって、有紀を利用してるよ」

 

【成海】
「俺にとってもapple-polisherは、歌うための手段でしかないからね」

 

【成海】
「俺は、歌えればそれでいいんだ。でもひとりより、バンドで歌うほうが好きだから、ここにいる」

 

【成海】
「ねえ、有紀。俺達は、有紀と音楽がしたいんだよ」

 

+++

 

【有紀】
(あの時の成海の言葉は、今でも鮮明に思い出せる)

 

【有紀】
(まだまだ子どもだって思ってたのに、いつの間にか……俺よりずっと大人になってたんだ)

 

【有紀】
(あの日、成海に全部さらけ出したから今がある。メンバーが俺を受け止めてくれたから前へ進めた)

 

【有紀】
(あれからだな、俺の中にあった音楽への気持ちが少しずつ変わってきたのは)

 

【有紀】
(あの頃は、『NaLの歌声』さえあれば良かった)

 

【有紀】
(でも、そうじゃない。今の俺に必要なのは、成海自身だ)

 

【有紀】
(そして忍も、夕星も必要なんだ)

 

【有紀】
(あいつらがいないとapじゃない。そしてそこには、俺もいなきゃいけない)

 

【有紀】
「……ガキのわがまま見たいだよなぁ」

 

【有紀】
「でも、どんなにこの身が焼けようと、一度手に入れた太陽を、手放すことなんて出来ないだろ」

 

【有紀】
(過去は消せない――でも、その過去を食って未来を作ることは出来る)

 

【有紀】
(だから俺は、生きていく。過去の記憶に囚われて、何度立ち止まったとしても……)

 

【有紀】
「もう、生きるために音楽をするんじゃない。俺は、あいつらと音楽がしたいから、生きていくんだ」

 

【有紀】
(他愛ないことで笑い合って、バカみたいに熱くなってケンカして)

 

【有紀】
(同じ地平の先を目指しながら一歩一歩、進んでいく)

 

【有紀】
(永遠に続くものなんてない。それでも、俺達は今、こうやって音楽をしている)

 

【有紀】
(俺の誇り――俺の、生きている証)

 

【有紀】
「見せてやりますよ、apple-polisherのUKの生き様ってやつを」

 

【有紀】
「他の誰でもない……俺自身に」

 

 

 

END