どうもどうも中村です!
最初に重大なお知らせがございます!!
6月からStarry☆Skyブログは月曜日更新になります。
と、言うわけで、番組改変もといブログ改変のために
次回はお休みさせていただき……
6月9日の水嶋郁の誕生日から
気分と曜日を一新し、始めさせていただきたいと思います!
よろしくお願いします。
それでは、Starry☆Skyブログの始まり、始まり~!
“Sleeping Gift”の情報をご紹介します!
今回は、Vol.13 Ophiuchusのラフイラストと完成イラストを一気にご紹介しちゃいます!
まずはラフから!
ドン!!
次は完成イラスト!
ドドン!!
これで、ついに全員出揃いましたね。
次回はおやすみシーツの全イラストを再度振り返ってみたいと思います!
お楽しみに!
こちらの、おやすみシーツVol.13 Ophiuchusの
予約締切は2014年10月17日(金)までになっております。
発売日は四季の誕生日、12月5日(金)です!
よろしくお願いします!
公式サイトは下のボタンからどうぞ!

さて、“Star Gift Special Story”の時間になりました!
このコーナーは、隔週で、キャラクター1人を
フィーチャーしたSSを掲載していくコーナーです。
第三回となる今回は……東月錫也です!
『うん。ふふっ、そうなの』
(楽しそうだな……)
テーブルを挟んで向こう側に座るあいつをじっと見つつ、ストローでアイスコーヒーを吸い上げる。
そんな俺に気づかずに、彼女は受話器越しの会話を弾ませていた。
最近こんなことがあっただの、この後はどこに行くかだの、とりとめのない話だ。
楽しそうなのはいい。だが、放っておかれている気がして面白くはない。
(デート中なんだけどな)
それでも文句を言わないのは、電話の相手が多忙で、いつでも話せる人物ではないと知っているからだ。
さっきまでは俺が彼と話していたし、その間、彼女は今か今かと目をキラキラさせて待っていたから。
(仕方ない。俺だって、こいつを待たせてしゃべってたんだ)
何も、彼女たちが悪いことをしているわけではない。それはわかっているものの、遣る瀬無い。
異国にいる幼なじみの顔を思い浮かべて、俺はストローを軽く噛んだ。
『新しくできたショッピングモールに行きたいの』
そう誘われたのが、金曜日の話。大学の講義終わりに待ち合わせた時、
ずっと気になっていたアイスクリームの支店があるとかで、
彼女は友人からもらったというチラシを広げながら話していた。
「なら、デートしようか」
『本当? 嬉しい。楽しみにしてるね!』
声を大にして喜ぶ彼女を見ていたら、よっぽど俺のほうが楽しみになってしまっていた。
昔から、彼女が喜んでくれることに弱いのだ。
喜ばせたい一心で、料理だってなんだって頑張ったし、その過程で我慢もした。
気付いたら、“自分がどうしたいのか”に被せる形で、“彼女のためにはどうするべきなのか”を考えてしまうのが癖になっていた。
(電話をやめてほしい、なんて、わがままだよな)
ストローでグラスの中をかき混ぜると、カラン、と氷同士がぶつかって鳴った。
『――錫也、どうかしたの?』
携帯電話を伏せてこちらに向き直った彼女は、俺の異変に気づいたのか、覗き込むようにして聞いてきた。
いつの間に電話を切り上げたのだろう。貸していた俺の携帯を返しながら、彼女が首を傾げる。
「え? ああ、どうかしたって、何が?」
『むずかしそうな顔してた。ごめんね。電話、待たせちゃって』
「そうでもないよ」
『でも……』
言い淀む彼女を制して、笑う。
「大丈夫だから、気にしなくていいよ。俺達と違って、羊とは滅多に話せないんだし」
携帯電話を受け取ろうと、テーブルの中ごろに手を伸ばす。
『違うの、そうじゃないの』
しかし、その手は彼女に上から抑えられてしまって、不自然に空中で止まった。
思わず彼女の手と顔を交互に見てしまう。すると、申し訳なさそうに息を吐き出して、その口から再び『ごめんね』と零された。
『羊君に言われたの、「今、錫也機嫌悪くない?」って。私、それまでわからなかった。
相手は羊君だから大丈夫だろうって、甘えてたの。……せっかく、錫也といるのに』
そんな顔をしていたんだろうか。でも、良く思っていなかったのは事実だから、下手なことは言えない。彼女が見ていないと油断して、顔に出ていたかもしれない。
何も言わない俺に悲しそうに微笑んで、彼女は続ける。
『私ね、錫也が羊君と話してる間、ちょっとだけ残念だったの。
その後に彼と話せるのは待ち遠しかったけど、同じくらい、目の前にいる錫也をとられてるみたいで寂しかった』
「……っ、俺は……いや、俺も、ごめん」
そんなことを彼女が考えているなんて、思いもしなかった。
掛かってきた電話を受けて話した後、自分も話したそうにしていた彼女に渡した。
その間、寂しく思わせていたなんて。
「俺といるのに、電話で楽しそうに話してほしくないって思ってた。でも……俺、お前に同じことしてたんだな」
彼女に倣って正直に打ち明ける。
すると彼女はぽかんとして、やがて嬉しそうに手を離した。
『ふふっ、そっか。私と同じだったんだね』
アイスミルクティーに繋がるストローを口に含んで、どんどん飲む。安心したとばかりに。
「お前のは違うだろ」
同じことをしていたとは言ったが、それは相手に与えていた印象についてだ。
それぞれが自分の目線で考えた時、抱いていた感情が近しくとも、同じものとは限らない。
だって俺は、“寂しい”なんてかわいらしい気持ちじゃなかった。
「俺は嫉妬してたんだよ。楽しそうなお前を見て、それを俺が引きだしたんじゃないことや、共有できてないことに」
白状した。
一瞬、店内の喧騒が静かになった気がしたけれど、音はすぐに戻る。
『ほら、同じだ』
グラスの中身を飲み干して、彼女は言った。嬉しそうに。
『私、錫也との時間をとられたくないって思ったんだもん。これって嫉妬でしょ?』
自分の嫉妬は醜いものでしかなかったのに、彼女の話す“嫉妬”はとても甘ったるいものに聞こえた。
じわりじわりと沁みてきて、上塗りされる。
「そう、なのか……?」
『うん』
だから次からは気を付けるね、と彼女は椅子から立ち上がった。
今度こそ俺は携帯をポケットにしまってから、バッグを持ち上げようとしている彼女を引き留めた。
「けど、時々は嫉妬して。それと、させてくれていいよ」
『え?』
「俺はお前に嫉妬してもらえるのは嬉しい。ってことは、お前もそうなんじゃないかって思って」
いたずらっぽく言うと、ややあって、彼女もわかったと楽しげに頷く。
さて、休憩は終わりだ。
店を後にした俺達は、手を繋いで、デートの続きに向かった。
テーマは錫也らしく“ヤキモチ”です!
今回の錫也のお話はいかがでしたでしょうか。
次が誰なのかは……
次回までのお楽しみに!
最後に……必ずご要望にお応えできるとは言えませんが、
現在、皆様から読みたいSSの内容を募集中です。
こんなSSが読みたいよ~と言うのがありましたら、
各キャラクターのTwitterへリプライをください!
甘いお話になるのか、楽しいお話になるのか……
どんな内容になるかは、皆様次第!
ファンの皆様にとって贈り物になるような物語を、お届けしていきたいと思います。
それでは、次回の“Star Gift Special Story”は
6月16日更新ですので、お楽しみに!
5月28日から6月3日の占いになっています!
どうぞ!!!
山羊座

水瓶座

魚座

牡羊座

牡牛座

双子座

蟹座

獅子座

乙女座

天秤座

蠍座

射手座

へびつかい座


最後は毎回恒例のスマートフォン用の壁紙配布!
今週はこの方!
我らがおかん……東月錫也です!
それでは、どうぞ!!
下の画像をクリックすると、大きいサイズになりますので、
そちらを保存して使用してください。
Android and PC用
iPhone4用
iPhone5用
是非、あなたのスマートフォンに設定して使ってみてください!
次回の更新は6月9日です!!
お忘れなく!
それでは~