イェーイ！ 花見だ花見！
イェーイ！
お弁当もお花見だんごも桜餅の準備も、バッチリだよ！
ちなみに、そのお弁当は誰が作ったものなんですか？
もちろん、補習組の料理男子担当、ヨルとシュンだよ。
す～～っごくおいしそうなお弁当を作ってもらったんだ！
チッ、面倒なこと頼んできやがって……。
ココロには一切調理を任せてないから、安心しろ。
ああ、そりゃ安心だな。
本当に良かったです。
な、何その反応～！
そりゃわたしの料理の腕はいまいちかもしれないけど……。
『かも』っつーか、ダメダメだろ。
もう！ うるさいよ～シュン！
ははっ！ お前らは今日も仲が良いな。
それじゃ、ジュースの用意をして……
桜の木の下で、みんなでカンパイといこうぜ！
こんにちは～！
今年の花見は会社の窓から桜を眺めて終わった
相変わらず制作に勤しんでる『死神彼氏シリーズ』ディレクターの高木です。
最近は『DYNAMIC CHORD feat.Liar-S Append Disc』のお手伝いを終え、
『Blackish House sideA→』と、またしても日々いろんな世界に反復横跳びしながら
足を突っ込んでいます！(笑)
実はあともう一つの世界に足を突っ込んでいるところなんですが……
早く皆さんにお知らせしたいなと思いつつ、まだじっと我慢しておこうと思います。
それでは死神ブログ第69回、いってみましょう。
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【死神制作日記その62：エリート死神のあれこれ】
死神彼氏シリーズとは
本編である『Re:BIRTHDAY SONG～恋を唄う死神～』と、
番外編である『Un:BIRTHDAY SONG～愛を唄う死神～』の、
２つのタイトルのゲーム作品で展開される物語となっております。
（※ハードはどちらもＰＣです）
読み方はそれぞれ、『リバースデーソング』『アンバースデーソング』と読みます。
制作陣は本編をリバソン、番外編をアバソンと呼んでおります。
みなさんもその略称で呼んでいただけると嬉しいです！
●エリート死神のあれこれ
死神彼氏シリーズの制作話をお届けしている死神制作日記！
アバソン組に関しての思い出は、
ゲーム本編のシナリオを担当した中村Pとトミ子に振り返ってもらっています。
ネタバレも一部含みますので、閲覧の際はお気を付けくださいね。
●リッカのあれこれ
今回は、リッカの振り返りを中村Pに行ってもらいました！
めちゃくちゃ喋ってもらいました(笑)。それではどうぞ～！
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今回は、『Un:BIRTHDAY SONG～愛を唄う死神～』を担当した中村が
“アバソン”と“リッカ”について振り返らせて頂きます！
死神彼氏シリーズを制作すると決まった時に、
高木は『Re:BIRTHDAY SONG～恋を唄う死神～』を、
中村は『Un:BIRTHDAY SONG～愛を唄う死神～』を、
というわけで、本編と番外編で分けました。
何故、この分け方になったかというと、あんまり覚えていないんですが
得意なキャラや得意な設定で分けた気がします（多分？）。
小説や漫画で読む分には好きなんですが、中村は“ファンタジー”が苦手です！
とにかく現代の学園物が好きなのです！
なので、現代の学園物の方である“アバソン”を担当しました！
前置きが長くなったところで“アバソン”の話に戻ります！
“アバソン”はゲーム期間が一ヶ月しかありません！
ここで自分で広げたふろしきの大きさに苦悩しました。
一ヶ月で恋をして、尚且つ、相手の幸せを願えるような想いを育んでいなければならない。
どでかいハードルが中村の前に立ちはだかったわけです！
いや～本当、プロット考えながら涙目になった事は多々あれど、
“アバソン”ほど、「どうすればいいんじゃ～～～！！」ってなった作品はありません（笑）
とにかく考えに考え抜いて、期間が短いからこそ、１日、１日を追いながら
その中で、キャラクター達との関わりを丁寧に描き、感情移入してもらおうと思い、
今のシナリオ構成にしました。
たった、３０日間。
だけど、短いからこそ一瞬、一瞬が宝物になるような３０日間に
なればいいなと思って制作しました。
さて、今回は攻略キャラクターの中のひとり“リッカ”ということで
リッカのお話をさせていただきたいと思います！
▼リッカのプロフィール
まずはリッカのプロフィールについてご紹介します。
リッカの詳細なプロフィールはこちら！
年齢 ：２０歳
血液型 ：ＡＢ型
誕生日 ：９月１８日
星座 ：乙女座
身長 ：１７４㎝
一人称 ：私
二人称 ：あなた
長所 ：冷静
短所 ：冷酷
口調 ：敬語
特技 ：ゼンの尻拭い
趣味 ：特になし
属性 ：ネコタイプ
好きな食べ物：なし
嫌いな食べ物：なし
好きなタイプ：かつて恋した女性
嫌いなタイプ：その女性以外
※すべて生前の記録
リッカは今まで作った事がないキャラクターに挑戦しようと思って
性格設定をしていきました。
中村は無口というか、口数が少ないキャラが苦手です！
優男や病弱キャラが得意なのでそちらに偏ってしまいがちなのですが、
今回は口数が少なく、クールなキャラに挑戦しようと思ったのですが
うまくできたかは……正直自信がありません（笑）
ですが、リッカというキャラは気に入っています！
恋なんてしそうもない、それどころかバカにしていそうなリッカとの
恋愛のシナリオを考えるのは本当に骨が折れました。
ボキボキです！
その結果が、ほとんど糖度の無いシナリオになってしまったのは言うまでもないですね。
▼リッカの個別ルートについて
“アバソン”は“悲恋”をテーマに制作したので、
乙女ゲームとしては致命的になるのを承知で、
あまり甘いエンディングを用意しませんでした。
その中でもリッカルートは、それが顕著に出てるんじゃないかなと思います。
リッカというキャラクターの人間性を考えた時に、
甘い恋をするイメージが沸かなかったのも理由の一つです（笑）
今まで携わってくた作品には、主人公とキャラクターの幸せな未来を
必ず用意するようにしてきました。
でも、今回は“悲恋”をテーマにしている作品なので、
やるからにはとことんやってやろうと思い、今のリッカルートの形になっています。
恋をして両思いになるだけなら、もっと他の設定も用意出来たのですが
今までも、そしてこれからも“アバソン”でしか出来ない設定と人間関係と恋を描きたいと思い、
今の主人公とリッカの関係になっています。
この関係をどのようにプレイヤーに見せていくかが、
リッカのシナリオの中で一番悩んだところでもあります。
その結果が、夢を使った過去回想になりました。
少しずつ思い出していきながら、主人公の過去と向き合いつつ、
死神としての逃れられない運命に２人で立ちはだかっていく、
強さや儚さ、切なさを描けていたらいいなと思っています。
リッカは優しすぎるが故に、不器用で、あたたかいキャラです。
ゼンに皮肉を言ったりしますが、すべては彼の事を思っての言動で、
それがゼンのシナリオで少し垣間見えるようになっています。
リッカは“アバソン”のキャラの中で唯一“リバソン”のキャラと前世で繋がりがあります。
リッカが彼を大事に想う理由を、リッカルートで表現しようと思った時に、
リッカの過去の物語が組み上がりました。
リッカルートは、賛否両論がはっきり分かれ、
どちらかというと“否”の方に分かれるシナリオだと思います。
人によっては受け入れられないルートだと思いますが、
それでも、リッカというキャラクターとシナリオに挑戦できてよかったなと思っています。
“アバソン”のエンディングはどれも未来を想像する余地を残すように作りました。
今までの運命や宿命を背負い、もう一度出会えた時、
彼らがどのような時間を過ごすかを想像していただけたら嬉しいです。
特にリッカのエンディングはこれからどんな風になるか、
どんな風に２人が距離をつめ、２人の間に起こるであろう問題に立ち向かっていくのかを
想像しながら楽しんでいただけたらと思っています。
いつか、このエンディングの部分を描きたいという野望を胸に秘めつつ作りました。
（あと出来るなら、リッカの過去のお話を描いてみたいですね！ただの自己満足ですが（笑））
ちなみにリッカのイベントCGは、リッカとの別れのシーンが好きです！
空の色がとても気に入っています！
ここの演出に力を入れたので見て頂きたいです。
“アバソン”の事を語りだしたら止まらないのでこの辺で～！
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……というわけで、中村Pからの振り返りでした！
リバソンとアバソンの分け方は、高木が多人数でわいわい盛り上がるシナリオが得意で、
中村Pが悲恋やシリアスなシナリオを得意としているためこの担当になった、というのを
ここでこっそり補足しておきますね(笑)。
次回もどうぞお楽しみに！
それでは～！
桜が綺麗だね、神乃さん。
静流君……
ん？ どうしたの？
静流君、わ、私と一緒のお花見……楽しんでくれてる？
ん？ もちろんだよ。
桜が綺麗で、隣には神乃さんがいてくれて……すごく楽しいよ。
……！ あ、ありがとう、静流君……！
はあ、なんとか花見デートにこぎつけられて良かったぜ……。
な、リッカ！
…………はい？
……リッカ、焦点合ってねーぞ。
もしかして、お前……
何でしょう。私はいつも通り…………ヒック
…………飲んだな。
