あやかしごはん公式ブログ

あけましておめでとうございます!

明けましておめでとう!
……とっくに年は明けてるだろ。
いいんだよ! 誰か言い忘れてる相手がいるかもしれねぇだろ!?
謡は律儀だな。じゃあ俺も、明けましておめでと~。
ふむぅ……にゃふふふ。
花はまだ寝てるのか。
一富士二鷹三茄子を見るまでがお正月で初夢らしいからね。がんばってるんだって。
……それ、なんか違くねーか……?
いちふじ……にたか……さん、かるび……。
ん~、惜しい!!
…………。




どうもどうも中村です!


ご挨拶が遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます。
今年もあやかしごはんをよろしくお願いします。

今回は制作日記を書かせて頂きます!





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あやかしごはん制作秘話コーナー



制作日記の続きを書こうと思ったのですが、
どうにもネタバレを回避できないので、
何を書くか散々悩んだあげく……

今回はサブキャラクターについてちょこっと語っていきたいと思います。

あやかしごはんを企画した時にお話の構成についてすごく悩みました。

普通の乙女ゲームは、共通ルートを終えてから個別ルートへ分岐します。

個別ルートからはキャラクターとの恋愛がメインになるので、
個別ルートに入るまでに何かしらそのキャラクターに対して興味を持つきっかけを
共通ルートでは入れないといけません。

今回“ごはん”がテーマのあやかしごはんでは、
ごはんの食いっぷりがいいとか、おかわりを言う時の掛け声がいいとか
そんなのしかないんじゃ……!?

って思ったのですが、いやいや待てよ!
“あやかしごはん”ということは“あやかし”がいるじゃないか!

と思い直し、共通ルートでは攻略対象キャラクターの魅力を描きつつ
“あやかし”との交流を描こうと思いました。

共通ルートで飽きられてしまっては元も子もないので、
なるべく1話1話が適度な長さでさくっと楽しめて、
笑えたり、泣けるお話にしたいと思いました。

あやかしごはんは、攻略対象キャラクターを全員クリアしていただかないと
真相が見えてこないので、
飽きずに楽しく遊べるお話の長さと構成が求められていました。

そこで、共通ルートは一つの長いお話より、
短いお話がいくつかあった方が、息抜きが出来たり
気分転換ができるんじゃないかと思い、
小説で言うところの短編形式をとることにしました。

1話完結のお話なのですが、全体的に見れば1つに繋がっているお話にしたかったのです。

そこで1話ごとに話のメインになるゲストのあやかしを迎えることにしました。

以前ブログでも紹介しましたが、ゲストのあやかし達のことを、“ゲストあやかし”と呼んでいます。

ゲストあやかし達はお話を賑わせるだけじゃなく、
主人公や攻略対象キャラクター達に大事な事を気付かせるきっかけになるようにしました。

人間編では主人公に欠けているものに気付かせるきっかけに、
あやかし編ではキャラクター達に自分の悩みに気付かせるきっかけになればいいなと思って
ゲストあやかしのキャラ付けをしていきました。

最初は数も多くなるし、きりが無くなるので立ち絵を作る予定はなかったのですが
カズアキさんに話した時に、
「描きますよ! 設定ください」とあっさり言われ、驚きつつ
忙しくて大変な時なのに快く受けてくださった事に感謝しました。
そして、作品に対する情熱を感じられて嬉しくなったものです。

共通ルートのあやかしだけでもと思っていたのですが、
個別ルートのあやかしも描いてくださったのには本当感謝しかありません。

時間があれば時雨先輩の立ち絵も作りたかったのですが……
それはいつかの機会にでも!!

と、こんな感じであやかし達を入れる事は決まったのですが、
今度はたくさんいるあやかしの中からどのあやかしをお話に絡めるか悩みました。

数日は妖怪辞典を見ながらうんうん悩んでいたものです。

妖怪辞典を見ていて思ったのですがあやかしは本当にたくさんいますね!

あれも!

これも!!

それも出したい!!!

ってなったのですが、こちらもきりがないので絞りました。

社内スタッフに言われていた、
妖怪リモコン隠しを出せなかったのだけが悔やまれますが……。

早く本題に入れよとお思いの皆さん!
すみません、今回はここまで!

次回は、ゲストあやかしをピックアップして掘り下げていきたいと思います!

お楽しみに~!!!



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さてさて……

今年もあやかしごはんを好きでいてくださる人に楽しんで
頂けるように、こんな感じでのんびりではありますが、
制作ブログを続けていきたいと思います。

今後のあやかしごはんの展開については
お知らせできる日が来るまで待っていていただけると嬉しいです。

改めまして、今年もあやかしごはんをよろしくお願いします。

次回の更新は1月29日を予定しております。

それでは~



綴はお年玉何に使ったの?
ボク? お年玉はちょきんした。パパにわたしたの。
そっかそっか、いい子だな~。ちゃんと将来まで見据えてるなんて、なんて綴は出来た子なんだろう。
そうですね。もうちょっと欲張りになってもいいんじゃないかなってくらいですけど。
よくばり?
何か欲しいものはなかったの?
んー、んー……ううん! 食べたいものはパパが作ってくれるし、おねえちゃんたちは遊んでくれるし……あ!
欲しいもの、思いついた?
おえかきしたの、出しっぱなしにしてた! ボク、おかたづけしてくる!
……いい子だな、俺の甥っ子。
ふふっ、そうですね。

メリークリスマス!

メリー!
めりー
クリスマース!!!
…………。
おい詠! お前も何か言えよ!
何かって何だよ。
うーん……。
よく考えずとも、これ以外に言うことはないな。
謡が「クリスマス」って言っちゃうからだよ?
な! オレのせいか!? ……~~っ、なら仕方ない! もう一回だ!! せーのっ


 メリークリスマス!!!





どうもどうも中村です。


今日はクリスマスですね!

……と、言う事で、本日のあやかしごはんブログも気分全開でお届けしたいと思います!


クリスマスプレゼントになればいいなと思い、
クリスマスにちなんだSSを用意してみました。


ネタバレ要素はないので、皆様に読んでいただけるように、
今回はブログでお届けします。


では、ごゆっくりどうぞ~!


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Christmas Party


居間でわいわいとクリスマスパーティーの準備をする息子達に、つい頬が緩む。
詠が折り紙に折り目をつけて、彼女がそれに沿って細長く切り、謡がのりをつけたものを綴がわっかにして繋げている。
その流れ作業の成果は見れば明らかで、テーブルの上にはカラフルな鎖が続々と出来上がっていた。

(クリスマスか……)

クリスマス。
僕が初めてクリスマスを知ったのはずっと昔のことで、きっかけなんて覚えていないけれど。
初めて祝った日のことは、思い出す必要もないほどよく覚えている。
富蔵さんとスミさん。
それから、僕。
目の前に広がるような賑やかな光景ではなかった。
もっと寒くて、だからこそ暖かさが身にしみて、泣きたくなったものだ。

「吟ちゃん、クリスマスって知ってる?」
この日を想うと、いつもスミさんのこの言葉で始まる。
とても寒い日だった。
こたつに入ってみかんを剥きながら、帳簿をつけるスミさんを、意図がわからない僕はじっとみつめる。
「外国のお祭ですよね。キリストの誕生日を祝う日」
「ほらな。吟は賢いから、知ってるはずだと言っただろう」
新聞から顔を上げて、富蔵さんがニッと笑う。
僕はその屈託のない笑顔が好きで、スミさんもきっとそうだったのだろう。
そうね、と慎ましく手で口を覆って笑う。
「知ってるなら話は早いわ。ねえ、吟ちゃん。クリスマスパーティーしない?」
「パーティー……ですか?」
「ええ、そう。いつもよりちょっぴり贅沢なごはんを用意して、みんなで楽しく食べるの。どうかしら?」
「どうって……」
それは、いつもの食事とどう違うのだろう。
スミさんの作ってくれるごはんはいつだっておいしくて、富蔵さんと三人で話しながらとる食事はいつだって楽しい。
「無理にやらなくたっていいんだぞ。去年まではそんなことやっていなかったんだからな」
今度は新聞に視線を落としたままで、富蔵さんが言う。その言葉に重さはなくて、本当にどちらでも気にしていないように聞こえた。
だからわずかの間、考えて。
「クリスマスパーティー、僕もやりたいです」
なるべく二人の意向に沿えるように、と考えて出した僕の返事に、スミさんは嬉しそうに頷いてくれたのだ。

あの夜の献立もよく覚えている。
肉じゃがと、きのこの炊き込みご飯と、野菜がたっぷり入った具沢山な味噌汁。
それに魚の煮付けと、分厚いホットケーキに果物を盛ったデザート。
和食の中ではちみつがかかったホットケーキだけが浮いていたけれど、それが逆に特別な感じもして、妙な気分だった。
「ふぅ、お味噌汁おいしいわ」
「おお、今日のは吟が作ったのか」
「そうなの。日に日においしくなるから、すぐに私を追い越しちゃいそう」
「そんな。まだまだですよ」
会話をしながら口に運ぶ料理は、変わらずおいしくて優しい味がした。
団欒の中、急に富蔵さんが立ち上がったのは、食後のホットケーキも食べ終わる頃だ。
「クリスマスプレゼントだ」
富蔵さんに真っ赤なリボンでくくられた紙包みを手渡された。
え、と言う間に寒い寒いとこたつに足を入れた富蔵さんがもう一度僕に顔を向ける。
「開けてみろ」
「…………」
恥ずかしながら、その時の僕は咄嗟にお礼の言葉も出てこなくて。
初めて人に化けたのかと笑われるくらいぎこちなく、リボンに手をかけた。
包みの中身はエプロンだった。
「吟ちゃん、よく家のことをやってくれているから。ありがとうと、おつかれさまと、これからも頼りにしてるよ、っていう気持ちも込めてね」
「あ……ありがとうございます」
「なんだなんだ、これくらいで驚き過ぎだぞ……」
富蔵さんが困ったように笑う。
スミさんが手ぬぐいを差し出してくれて、やっと僕はポタリと落ちるものに気がついた。
お茶碗、お箸、布団……。
この家に来てからいろいろなものを与えられた。
でもそれらは一方的な加護を受けている証のようで、嬉しさの片隅にある申し訳ない気持ちが捨てきれなかった。
「そんなに喜んでくれて嬉しいわ」
でも、これは違う。
「嬉しいです……ううっ」
「男が泣くな」
「あらあら」
富蔵さんが苦笑して、スミさんが背中をさすってくれる。
許される限りでいい。温かくて暖かいこの家に、ずっといたいと改めて思った。


「パパ」
綴が、つい、とエプロンの裾を引っ張った。
「わっかできた。一番たかいところ、うーちゃんとよーちゃんもとどかないから、パパにおねがいしようって」
見れば、綴の後ろには色とりどりの折り紙がずらりとくっついてきていた。
「ふふっ、わかったよ」
濡れた手を拭って、綴の頭を撫でる。するとふわふわの髪の下でくすぐったそうな顔をしてから、へらりと笑って僕を見上げた。
「楽しみだね、クリスマスパーティー」
「そうだね」
謡の大きな笑い声がする。
そこに詠の注意が飛ぶ。
きっと彼女は、スミさんと富蔵さんの面影がある笑顔で呆れているのだろう。
(僕は、今もここにいます。ずっとずっと、いたいです)
綴に手を引かれながら、僕はみんなが待つ居間へと足を向けた。
楽しいクリスマスパーティーの開始まで、あと数時間だ。


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いかがでしたでしょうか。

ぽんぽこりんの皆の楽しい雰囲気が少しでも伝わればいいなと思います。

そして、本日であやかしごはんブログ今年の更新は最後になります。
次回の更新は、1月15日に更新したいと思います。


今年はあやかしごはんの企画発表に、ゲームの発売と
あやかしごはん一色の一年だったような気がします。


来年もあやかしごはんのブログを更新して行きたいと思いますので、
来年もよろしくお願いします。


ぽんぽこりんメイトの皆様に喜んでいただけるようなご報告ができるように
来年も精進していきたいと思います。


今年一年ありがとうございました!


来年もよろしくお願いします!




それでは~





真夏、飲み物足りてる?
うん。いっぱいもらってるよ~。
あ、吟さん。神様のグラスが空きそうです。
かみちゃん、飲みすぎ……。
そんなつれないこと言うでない綴。ほーれ、シャンパンもう一本じゃー。
うわぁ、悪酔いしちゃってる。私、お水持ってくるね。
綴君の言うとおりね。神様、ほどほどにしておいたほうがいいですよ。
……クリスマスケーキ、おいしい……。
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